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2月24日より、日本橋タカシマヤ美術画廊にて「春光展」が開催となります。
12号の新作を展示いたします。
ご多忙中と存じますが、ご高覧いただければ幸いです。
これまで水焔のシリーズと題し、湯気をモチーフに制作を続けてきました。
水焔という言葉は、湯気を模した文様が施された縄文時代の「水焔土器」から採ったものです。
今回の「光丿器」は、湯気そのものから、水滴に当る光に視点を移すことを試みた作品となります。
水の粒から光の粒への視点の移行。
それによって気付いたのは、視覚できるすべてのものが、光を湛えているという事実です。
湛えられた光を掬い、保つ器。
私の絵がそうなりますことを願っています。


「春光図」
日時:2月24日(水)→3月1日(火)
場所:日本橋タカシマヤ6階 美術画廊(東京都中央区日本橋2丁目4番1号)
※最終日は午後4時閉場。
【出品予定作家】
朝倉隆文・今川教子・入江明日香・岩田壮平・海老 洋・大塚怜美
大平由香理・奥村美佳・坂本藍子・田中千智・野地美樹子・
フジイフランソワ・松岡歩・山口暁子・山﨑鈴子・及川聡子
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本日、2月25日木曜日、河北新報 朝刊「微風旋風」にて2度目のエッセイが掲載されます。

第1回目は「空想」、子供時代の空想から、大人になった今の空想まで書きました。
画像はずっと大切にしていたリカちゃんハウス。シャワーもついていました。

河北新報をご購読されている方、読んでいただけたら幸いです。
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萩尾先生風美少年をボールペンと筆ペンで描いてみた

香取慎吾主演、本広克行監督で「ポーの一族」がテレビドラマ化されるとのニュースに叫びたくなる朝。というか、叫びました。

香取クンはどちらかといえば好きですが、エドガーではないでしょう。特に、年齢に無理がある。

ショックを納めるため、戯れに記憶でエドガーを描いてみた。ちょっとふんわりしすぎてエドガーに似ていないけれども。

思春期に、死ぬほど真似した萩尾先生の漫画。私の中指がペンを握りすぎて変形しているのは、勉強のためではなく、漫画の模写のせいなのです。

漫画を読むことは許されないわが家ですが、なぜか「少女漫画入門」は買ってもらえました。当時の人気少女漫画家が紹介されていましたが、小学生だった私の心を射貫いたのは萩尾望都先生。なぜ、萩尾先生の絵だけ、髪もレースも光に透けたように見えるんだろうと不思議でならなかったものです。
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「ポーの一族」より

「ポーの一族」を漫画としてしっかり読んだのは中学に入ってから。続けて「トーマの心臓」を読み、主人公、ユリスモールのとりこになりました。黒髪の優等生、静かさの中に、暗い激しさを抱えたユーリが好きで好きで愛おしくてなりませんでした。懐かしいなぁ、思春期、そう、言うなれば乙女期。

“アルコール”は“アルコホル“なのだとか、“赤ちゃん“はフランス語で“ル・ベベ“なのだとか、“好き“ってドイツ語で“Liebe(リーベ)“っていうのかとか、そういうのも、全てにうっとり。だって、乙女期だから。


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「トーマの心臓」より
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ヴァンパイアは血が飲めない時、薔薇を枯らしてエネルギーにするのだと知った時もうっとり。(「どうぞ、ぼくはきみからもらう」のシーンは、ポーの一族ファンならみんな大事に思っている箇所だろう。)その設定はポーの世界観では大事なポイントと思うのだけど、そのテレビドラマでも出てくるのかな。出てこなければ「オイオイ」と思うし、出てくれば出てきたで、コレジャナイ感で、私はまた叫ばざるをえない。

透明で光に透けるような永遠の美少年が薔薇を枯らすからうっとりなのです。その美少年に、勝るとも劣らない美少年が「ぼくはきみからもらう」と言うから、うっとりの二乗なのです。39歳、しかもしっかりとした体格の方が、薔薇を枯らせて良いものでしょうか。

後生だから、あの頃の「うっとり」を壊さないで!と願っているかつての乙女達(乙女心を持つ男性もまた)がたくさんいるはず。ああ、萩尾先生、先生ご自身はどう思っておられるのだろう。

追記
トム・クルーズ主演の「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」は「ポーの一族」に酷似していることで有名。映画としては良い出来だと思うけど。肩幅しっかりのトムは公開前には「イメージに合わない」と言われていたけれども、驚くほど痩せて、魅力的なヴァンパイアになっていた。そういうこともあるから、見ないうちに否定してはいけないのだけど、あまりに大事に思う原作なので、心が乱れて仕方ない。ああ。本当に、作り手の人達が、ファンと同じか、それ以上に原作を大事に思っていて欲しいと願うばかりだ。