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告知が遅くなってしまいましたが、3月28日より4月3日まで、日本橋髙島屋6階美術画廊にて、父との2人展が開催されております。お近くにおいでのことがございましたら、お立寄りいただければ幸いです。
出品作品「散華」制作中の父と、雪ではしゃぐ愛犬ムクと父です。歴代、父の犬たちは父の徹夜に付き合ってくれます。
私の制作風景です。山のアトリエは寒いので石油ストーブを2台焚き、その間に挟まって制作した冬でした。石油ストーブにはやかん、湯気の観察もします。背中が暖かいと安心して集中できるので、ストーブの前から移動しがたく座りっぱなし。気づけば制作中の絵も道具もストーブの前に放射状に広がっています。
アトリエには自作の人形と、モデルのMさんが作ってくれた人形、テディベアが並んでいます。疲れた時にはレットブルを飲みつつ、可愛いものを見て気力を振りしぼります。 猪が夜な夜なやってくる山で制作していた父娘、いざ展覧会となれば都会の百貨店に参る訳です。 |
本日、10月27日、彩瀬まるさんの短編集「くちなし」が発売になります。
表紙に私の「結」(薄氷のシリーズ)を使用していただきました。 作品全体こちら→ (Click!) 文藝春秋社の編集者さんからメールいただいた時は、本当に驚きました。 ずいぶん前の作品ですし、東京では1度しか展示していない作品です。 海に流したガラス瓶入りの宛名もない手紙を、誰かが拾ってくれた、 というような、クラシックな乙女心が疼きました。嬉しかったです。 その後、彩瀬さんの過去の著作を読ませていただき、 自分の感覚に通じるところが随所にあって、2度目の嬉しさを感じました。 なぜ、私の作品を選んで下さったのか、分かる気がして、本当に嬉しく思いました。 その後、ちょうど銀座で展覧会を開催中でしたので、 彩瀬さん、担当編集者さんがお出で下さって、お話もできて、3度目の嬉しさを満喫。
見本は発売前にいただき、4つ目の嬉しさ。
装丁がまたとても綺麗で、半透明の紙を通してタイトルが見えたり、 印刷された文字が淡かったり、紙のテクスチャーが優しかったり、 しおりの紐も少し光沢のある、淡くて少しグレーも感じる白緑、静かな色調。 それでいて帯は鮮やかに赤く、官能的。 私が彩瀬さんの著作を読んで感じた、静かな描写と官能性の対比が、 そのまま本になっていて感動しました。 装丁というのは、言葉を触ることのできるモノに換える素敵なことだな、 と思いました。 今日はいよいよの発売日、5つ目の嬉しさです。 本屋さんで見かけて下さって、手に取っていただけたら6つ目の嬉しさ、 そして、お迎え下さったなら、7つ目の何よりの嬉しさです。 どうぞよろしくお願いいたします。 「くちなし」彩瀬まる著 文藝春秋刊 定価(本体1400円+税) 別れた不倫相手の左腕と暮す「くちなし」、 運命で結ばれた恋人に会うと体に花が咲く「花虫」など繊細に紡がれる七編の傑作短編集。 文藝春秋社BOOKSにリンクします→ (Click!) Amazonにリンクします→ (Click!) |
HPでの告知が遅れてしまいましたが、9月4日からギャラリー和田にて、第8回三叉景が開催されています。
13日(水)、14日(木)は、全日在廊いたします。 画像は出品作「聴くひと」を撮影していたら、本物のモンシロチョウが止ったところです。 なので、作品には蝶はいません。 会期は9月14日まで。ご多忙中と存じますが、ご高覧いただければ幸いです。 出品者:荒井経 園家誠二 及川聡子 日時:2016年9月4日(月)-14日(木) 11:00-18:30 日曜休廊 会場:ギャラリー和田 〒104-0061 東京都中央区銀座1-8-8三神ALビル1F 地図 TEL 03-3561-4207 FAX 03-3561-0276 ギャラリー和田HPはこちら→ (Click!)
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9月に、今年もギャラリー和田(銀座)で開催の、
第8回三叉景(荒井経さん、園家誠二さんとの3人展)に向け、 ラストスパート、山籠もりの8月が始まりました。 湯気と煙の大作が続いていたのですが、今回は、メインも人物。 寝姿のMさんを双子にして描いています。画像は、描き始め頃の下図。 ハンサム寄りな、きれいな面立ちのMさんですが、 なぜか今回は、とてもあどけない表情になっています。 童話のようで、それも良いかな?と思い中。 |
5月8日より、5年ぶりの個展が銀座のギャラリーせいほうで開催となりました。 6日に搬入、展示をしました。 ギャラリーの真ん前が工事中で、ご高覧いただくには騒々しい状態ではあるのですが、 外から展示作業中の画廊内部を撮影したところ、背後で作業中の方々が写り込んで、 なんだか不思議な風景が撮れました。
過去10年振り返っても、今回ほどギリギリまで奮闘したことはありません。 長い長いスランプに陥り、とある日、パッ!!!っと明確にヴィジョンが浮かんだのでした。 その日があまりに嬉しかったので、手帳のカレンダーのその日にちに、花丸を付けました。 浮かんだとはいえ、身体が思うように動かず、最終的には腰が痛んで涙涙。 起きても「切腹だ」寝つくにも「切腹だな」と思いながら、会期に向かう日々でした。 足も地に着かない、息継ぎも出来ない潜水のような気持ちで迎えた搬入日。 展示して、空間ができあがり、それが確かに、浮かんだヴィジョンに近いものとなって、 本当に、本当にほっといたしました。 大げさでも、例えとしてでもなく、Alive!!と思いました。
5月19日(金)までの会期となります。
明日16日、上京し最終日までは在廊いたします。 お立寄りいただければ幸甚です。
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